無料の古紙回収に関する数字のあれこれ

無料の古紙回収に関する数字のあれこれ

無料の古紙回収に関する数字のあれこれ 日本は世界の中でも、様々な資源のリサイクルに積極的な国です。特に無料の古紙回収システムが全国あらゆるところに普及していて、まさに先進国とも言える状況が見られています。実に80パーセント近い割合で無料の古紙回収が行われており、貴重な紙資源は無駄にすることなく再利用されています。これは、30年以上前と比べると倍近い回収率となっていて、いかに公的機関、個々の家庭、企業がリサイクルのために協力する姿勢を強くしてきたかが分かります。

回収率とは別に、紙資源のリサイクルにおいて重要な指標があります。それは古紙利用率というものです。これは、無料の古紙回収によって集積された紙資源を、どのくらいの割合で使いこなして再利用できるかという指標です。無料の古紙回収をしても、すべてを新たな製品の製造に回すことができないことがあり、せっかく集めても廃棄してしまうこともあります。しかし、製紙メーカーの技術革新によってより効率よく古紙を処理できるようになり、古紙利用率が上がっています。さらに、古紙回収を無料で行う業者がしっかりと再処理や分別をするという努力を続けていることも、この指標を押し上げる原因となっています。

また、人々や企業の意識向上ということも関係しています。一口に古紙と言っても、ダンボールや上質紙、新聞紙など異なるタイプの紙があります。それぞれに異なる処理の仕方が求められるため、分別しないと再利用が難しくなります。多くの人が無料の古紙回収に出す時にきちんと分別をしているからこそ、古紙利用率を上げることができているのです。こうして今では古紙利用率は60パーセントを優に超えるまでになっていて、高い水準を保っています。

このように、日本は世界を見渡してみても紙資源のリサイクルに成功している国と言えます。そのため、2000年くらいを境に古紙の海外への輸出が盛んになっています。それまでは集積した古紙は国内で再利用するだけで精一杯の量でした。しかし、徐々に国内で消費できないほどの古紙の回収がなされるようになってきて、他国に輸出してそれぞれの国で再利用されるほどになったのです。日本のリサイクル活動が、世界の資源再利用を支えるほどにもなっているというのは、実に素晴らしいことと言えるでしょう。その数字を見てみると、日本から輸出される古紙の量は毎年300万トンを超えています。割合で言うと、国内で再利用される分は全体の8割、輸出されるのが2割もあります。

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